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町工場で世界一のポジショニング

高杉勇成
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起業家だった友人の自殺をキッカケにNLP心理学やコーチングなどを活かし、起業家の事業と心をサポートする起業家パートナーとして活動しています。

おはようございます!

ビジネスメンタルコーチの高杉勇成です。

 

本日は、町工場で世界一の職人

 

岡野雅行

 

岡野工業代表社員の岡野雅行さんの

考え方やポジショニングを学びます。

 

その前に少し前の文章に違和感を感じませんか?

 

そうです!

岡野工業代表 “社員” となっているんです。

一般的には“代表取締役社長”ですよね?

 

その代表“社員”になった理由ですが、

岡野さんは、たった6人の会社ということで

本当は “親方” と呼んでもらいたかったのですが、

夜店の旦那になっちゃいそうだから

“代表社員”という呼び名に落ち着いたそうです。

 

このエピソードからも、

岡野社長(ここでは社長と呼びます)の

ユーモアさが伝わってきますね。

 

岡野工業は、どのようなものを作っているかというと

有名なのは「痛くない注射針」。

世界一細い注射針です。

この世界一細い注射針は、2006年当時の総理大臣である小泉総理も

「すごいもんつくったね。」と絶賛した製品です。

 

通常の注射針は、細いパイプを作ってそれをカットして作られるが、

この工法では針が細すぎて薬が出にくくなります。

薬の流れをよくするには針の根元を太く、先は細くする必要がありました。

 

岡野社長は発想を変えて、一枚の板をプレスで丸めて針にする方法を試み、

一年半の試行錯誤の末、太さ0.2ミリ、穴の大きさ0.08ミリの

「世界一細い注射針」を完成させました。

そして、開発に着手して五年後、量産体制が整い、

その注射針「ナノパス33」は、2005年グッドデザイン賞を受賞しました。

 

ちなみに世界一細い注射針の作製を依頼したのは、医療機器メーカーのテルモ。

テルモは、岡野工業に依頼するまでに100社以上に企画を持ち込んだが、

すべて断られたそうです。

 

他社や理論物理学者などが「できない」と言っていた

世界一細い注射針を作り上げた岡野工業。

 

そもそも社員6名の小さい町工場に

なぜこんな大きな仕事が舞い込んで来たのでしょうか?

 

 

どんなポジショニングをとっているのでしょうか?

 

 

岡野工業の専門は金属深絞り加工。

しかし、それを専門とする工場は他にもたくさんいます。

金属深絞り加工の中で、さらに他工場を圧倒する差別化は何でしょうか?

 

 

それは、

==============================

“今までに誰も作ったことがないモノを作る”

“他社が作れるモノは作らない”

==============================

というスタンスから生まれています。

 

岡野社長がお客様に一番最初に言うのは、

「他でやっているものはうちに持ってきてくれるな。」

「どこもできないやつ、どこもやってないやつだけ持ってきてくれ。」

ということだそうです。

 

もちろん、言うだけでモノができなかったら仕事は入ってきませんが、

岡野工業は、その仕事を次々とやり遂げるから、

口コミも広がり、紹介によっても仕事が舞い込んできます。

 

もし、あなたがポジショニングを考えているなら

 

誰も作れないモノをつくる

誰も作っていないモノをつくる

誰もできないサービスをする

誰もやっていないサービスをする

 

そのような視点でモノやサービスを考えてみてはいかがでしょうか?

 

と言ってもそれができたら苦労しないですよね。

 

 

だから、ほんの些細なことでもいいんです。

あなたの経験からしかできないことや分からないことも

たくさんあると思います。

その経験をあなたの技術やサービスに加えることで

他社と違う色を出せるかどうかです。

 

それらを棚卸しして独自のポジショニングを確立しましょう!

 

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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