潜在意識はあなたを変えさせない!
おはようございます!
ビジネスメンタルコーチの高杉勇成です。
本日は、「潜在意識はあなたを変えさせない!」というタイトル。
どういうことでしょうか?
太っている人は、なぜ太ったままなのか?
忙しい人は、なぜいつも忙しくしているのか?
貧乏な人は、なぜ貧乏なままなのか?
それは、潜在意識が働いているからです。
身体は、気温が高かったり、低かったりするとき、
その気温の変化から身体を守るために、できるだけ体温を一定に保とうとします。
それと同じように、潜在意識も環境の変化から自分を守るために
できるだけ現状を維持しようとするのです。
だから、
太っている人は、できるだけ太っている状態を保とうとする。
忙しい人は、できるだけ忙しくなる状態を作ろうとする。
貧乏な人は、できるだけ貧乏な状態であろうとするのです。
自分では、「太っているのは嫌」「忙しいのは嫌」「貧乏は嫌」と
顕在意識では思っていても、潜在意識では維持しようと働いてしまうのです。
具体的にどういう風に働くのかというと、
太っている人は、食べ物を選ぶときに
何となくカロリーが高い食べ物を選択していたり、
何となくカロリーを消費する動きを選択しない。
例えば 階段を使わず、エレベーターやエスカレーターを使う。
歩いていける距離なのに車やバイクを使う。
忙しい人は、今、やらなくてもいいことでも何となくやってしまう。
知らず知らずに仕事をたくさん引き受けてしまっている。
自分では気付いていないが効率の悪いやり方を選択して行動している。
貧乏な人は、ムダな消費だと分かっていても
そのときは特に何も考えず買ってしまっている。
ビジネスチャンスが近くにあっても、気付かず見逃してしまっている。
このように、「何となく」「知らず知らず」に
現状を維持しようとして潜在意識が働いているのです。
潜在意識は、あなたを安心させるため「あなたを変えさせない!」と
体温を維持するように、良かれと思って働いてくれているのです。
では、あなた自身が何かを「変えたい!」と思うとき、
どうしたらいいのでしょうか?
その答えは単純で
潜在意識を新しい自分に慣らしていけばいいのです。
しかし、慣らすといってもそれが意外に難しいものです。
そこで、あなたにひとつの考え方が必要になってきます。
それは、
最初の一歩の行動こそ、一番大きなエネルギーが必要になる
という事実の重要さです。
止まっている車を動かすとき、大きなエネルギーが必要になります。
しかし、いったん動き始めて加速がつくと、
少しのエネルギーで楽々走ることができます。
車を動かすのと一緒で、
あなたも最初の一歩の行動を踏み出すことができれば、
二歩三歩と進むに連れ、エネルギーの消費は少なくなります。
そうなると行動はどんどん加速していきます。
そのためには、
最初の一歩のエネルギーを自分に無理のかからない程度にする必要があります。
つまり、一歩目の行動を目標達成へのエネルギーの均等割りではなく、
均等割りをさらに小さく割るということです。
例えば、
ダイエットで6ヶ月後にマイナス10kgの減量を目標とし、
毎朝、5kmジョギングすることを決めたとします。
しかし、普段ジョギングをしない人であれば、
これは、かなりのエネルギーが必要になります。
なので、
走るというのをとりあえず歩くだけにしたり、
5kmジョギングというのを1kmのジョギングに減らしたりします。
それでもハードルが高いのであれば、
まずは、朝早く起きるだけだったり、
とりあえず近所を散歩するだけのしたりして、
毎朝5kmジョギングするという行動のエネルギーを小さく小さくします。
それによって、
あなたに必要なエネルギーは小さくなり、
行動がしやすくなって、新しい行動が身に付いてきます。
そして、潜在意識は
「毎朝、走る自分」という新しい自分に慣れてきます。
慣れることで安心し、安心するから
毎朝、走りたくなったり、
走らないと不快感を感じたりするようになるのです。
新しい自分への始めの一歩は、ハードルを低くして、繰り返し行動を続ける。
ただこれだけです。
これを心掛けるだけで
潜在意識が現状を保とうとする働きをシフトしていくことができます。
自分の成し遂げたことがどんなに小さくても、
「これからどんどん加速していく!」
ということが分かっていれば、気持ちを落とさずに済みます。
あなたの新しい目標は何ですか?
その目標達成の始めの一歩は何ですか?
まずは、小さな一歩から始めていきましょう!
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。