歯科医療の異端児による新ビジネスモデルとは?
こんにちは!
高杉勇成です。
今回は、歯医者さんについて。
今、日本では
歯科医院の8割が個人の開業医で
その数はコンビニより多い状況です。
(2015年5月現在)
そのため、過当競争となり
歯医者はどんどん潰れ、
診療台などの設備が
中古市場にあふれ返っています。
早いところだと、半年ももたないうちに
廃業になっているそうです。
そんな中、急成長を遂げている
国内最大級の歯科グループが
医療法人徳真会グループ。
グループの診療所は30箇所以上あり、
海外にも展開しており、
年間患者数は80万人を超えています。
その理事長を勤めるのが
松村博史さんです。
松村さんは、
今までの歯医者の概念を覆す
新しいビジネスモデルを作り上げました。
徳真会は、
その新しいビジネスモデルにより
大きな飛躍を遂げました。
今回はそのビジネスモデルを
ご紹介します。
そのグループの歯科医院は
すべてありませんが、
大きいところだと総合病院のような
ところがあります。
上の写真がその歯科医院です。
かなりでかいですよね!
写真は、
わかば台デンタルクリニック
というところで建坪が250坪あり、
リラクゼーションスペースや
子どもたちの遊び場なども設けられています。
診療台は8つ、個室も3つあるというから
ビックリです!
しかも、
年中無休で夜も21時まで開いています。
しかし、
大きくて遅くまで開いていたら
お客さんが来るという訳ではありません。
なぜ、
徳真会の歯科医院は人気があるのでしょうか?
徳真会に通う患者さんが
口をそろえていう言葉は
「とにかく丁寧」
その丁寧さが多くの患者さんに
受け入れられています。
なぜ、徳真会の歯科医院が
その丁寧さを発揮できるかというと
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医師たちが治療に専念できる体制
を作っている
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からなんです。
その体制は、
松村さんの過去の経験から
アイデアが生まれました。
松村さんが個人で歯医医院を
経営しているとき、
治療以外にも技術研修や
帳簿、給与計算、
銀行との交渉などをしていると
一人で出来ることの限界を
嫌というほど感じてきたから
アイデアが生まれ作るに至ったそうです。
一般の歯科医院では主に
1.治療
2.スタッフ管理
3.経営
と3つの業務を医師が
こなさなければなりません。
そこで、
松村さんは、
アメリカの歯科医院を参考にして、
1.治療
2.スタッフ管理・経営
と分業化を進めました。
2.をおこなう
歯科医院経営専門の別会社を
立ち上げたのです。
別会社では、グループ全体の経営を
バックアップし、備品調達や給与計算、
資金調達まであたります。
さらに、経営専門の会社以外にも
歯科技工の専門会社まで設立しました。
歯科技工の会社では、
患者さんの歯の補填物や
入れ歯などを作ります。
多くの歯医者さんでは、
患者さんの歯の型をとったら、
外部の歯科技工に発注しなければなりません。
そのため、
患者さんに会うこともないのです。
しかし、自社連携することで
患者さんとの打ち合わせもでき、
いざ、入れ歯を入れるときも
スムーズに行くそうです。
こういった
分業化を進めることによって、
医師は治療に専念でき、
丁寧なサービスができるようになった
とわけです。
これだけでも凄いのですが、
徳真会には、まだ人気の秘密があります。
それは、
医師、歯科助手、受付以外にも
「マネジメントリーダー」
と呼ばれるスタッフが配置されています。
マネジメントリーダーは
受付の人に「スマイル!」
歯科助手の人に「もう少し前に出て
患者さんと話さないと顔が見えない」
と指摘したりします。
さらには、医師にまで
「カルテを投げない!」
なども指摘します。
もちろん、
患者さんにも目を配ります。
患者さんの診療台での姿勢に違和感がないか?
を確認したり、
待っている患者さんがいる場合は
早く順番が回るようにスタッフに指示をします。
手が空いていれば
その他の業務も手伝います。
歯科医院全体を見ているので
旅館の女将さんといった感じですね。
(^^)
このマネジメントリーダーを
配置することにより、
よりよいサービスができているんですね。
松村さんは、
「歯科の分野で帝国ホテルクラスの
サービスができる組織にしたい」
「感動する技術とサービスを
与えられる組織にしたい」
という想い があるので
まだまだ、
サービスも進化していきそうです。
松村さんの歯科医療の
新ビジネスモデルはいかがでしたか?
本日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。