新潟生まれの曲げない経営術!(後編)
おはようございます!
ビジネスメンタルトレーナーの高杉勇成です。
本日は、前回の記事の続き、
【新潟生まれの曲げない経営術!】
の後編をお伝えします。
前回の記事はコチラ↓
新潟の地に誰もが魅了するワインの楽園を作り上げた落社長。
今では誰もが認める成功者である落社長ですが、
成功する前は、どのようにしてカーブドッチを作り、
売上アップをしていったのでしょうか?
落社長は大学を中退し、
ワイナリー経営に興味を持っていた叔父に勧められ
西ドイツ国立ワイン学校に留学し、ワイン人生の第一歩を踏み出しました。
初めてドイツのワイナリーを尋ねた落社長が印象に残ったのは、
古く質素なワイン蔵と美しい広大なブドウ畑。
ところが、日本に帰国してワイナリーを尋ねた落社長は、
奇妙な光景を目にしました。
観光客向けのお城のような建物に小さすぎるブドウ畑。
違和感を覚えつつも、
そこで作られたワインを一口飲んだ落社長は全てを悟りました。
「このワインはここの畑でとれたブドウじゃないですよね。」
落社長は担当者にこう尋ねると担当者は黙り込んだと言います。
実はそこのワインは国産であるかのように販売しながら
海外から安く輸入したワインを混ぜていたのでした。
畑が小さすぎる理由はそれでした。
しかも、実はこのような、ずさんなワイン作りは
日本では当たり前に行なわれていたことを知りました。
EUのワイン産地では、
ワイン法でブドウの品種、醸造方法、ラベルの表示などが規制されていますが、
日本では、ワインに関する法律はないそうです。
果実を原料としたものであれば、どんなモノでも「ワイン」と呼べるのでした。
あいまいな法律の元で一部の国産のメーカーが
評判を下げるようなワインを作っていました。
落社長は、そんな現状を目の当たりにし、決断しました。
「純国産ワインで本場並みに上手いワインを作ってやろう!」と。
当時、国産ワインの原料は果物として食べるブドウが主流になっていましたが、
落社長はヨーロッパのワイン専用ブドウの栽培に着手しました。
そして、不可能と言われた北海道でその栽培に成功!
その後、長野などのワイナリーを転々としながら、
ワイン作りの理想の地を探し求めました。
そしてついに、その土地を見つけました。
そこは、新潟の日本海と信濃川に挟まれた砂地。
大きな海と大きな川に挟まれた砂地。
これは、そう!
有名なフランスのワイン産地ボルドーの優良のワイン地帯と似ているのでした。
実際に調べてみるとそこは雪が少なく、土も水はけが良い。
ワイン作りには持ってこいの場所でした。
しかし、当時44歳の落社長。
手持ち資金は、わずか200万円でした。
お金を借りようとしても銀行は相手にもしてくれませんでした。
一番お金がかかるところは最初ブドウを植えるところ。
土地を借りたりそれを管理するだけで最初の2年は全然実はならない。
だったら、その資金は銀行はもちろん貸してくれないので
将来のお客さんに前もって負担してもらえるのが正しいんじゃないか。
という発想から考えたのがブドウの苗木のオーナー制度。
「ヴィノ倶楽部」
一口一万円でブドウの苗木のオーナーになると10年間、
毎年1本のワインが送られてくるシステムです。
この制度が大当たり!
10年間の楽しみを1万円で買えるという手軽さが受け、
首都圏を中心に瞬く間に口コミで広がり、
月に250万円、わずか1年で3000万円の資金、
数年で1億円の資金を集めました。
そして現在、カーブドッチの会員は現在1万人にもなっているそうです。
「美味しい国産ワインを!」
そんなファンがカーブドッチを作り上げました。
現在の落社長の夢は、
新潟の地に個性的なワイナリー経営者を集め、
世界で有数のワイン産地にすることだそうです。
日本の地方は、衰退しつつあるところが多いが、
やりようによっては豊かになっていく可能性があることを
落社長は教えてくれました。
いかがでしたか?
落社長から何を学びましたか?
落社長のどうにかして、
「純国産ワインで本場並みに上手いワインを作る!」
という目標を持つことによって、
新潟の地が本場ワインの産地ボルドーの優良産地であることに気付いたり、
苗木のオーナー制度という発想ができたりと
目標達成するために必要な様々なことを引き寄せています。
脳は、目標を持つ事でその目標にフォーカスするので
関連する情報が顕在意識レベル、無意識レベルでも
どんどん集まってくるようになるのです。
あなたも適切な目標を持って、
大きな夢に取り組んでみてはいかがでしょうか?
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。