尾木ママ流の子育て論を社員教育に活かすには?
おはようございます!
ビジネスメンタルコーチの高杉勇成です。
あなたは、教育評論家の尾木直樹さんをご存知ですか?
尾木さんというより、尾木ママと言った方が知名度があり、分かるかも知れませんね。
今日は、尾木さんの子育て論から学び、
社員教育にどう活かすかを考えてみましょう!
これからの内容は尾木さんがあるTV番組で話していたことをご紹介しています。
基本的に男と女は脳の構造から違い、
女性は男性と比べると利己的。利己主義。
男性は利他主義で夢とロマンを抱いて追いかけて行く生き物なのと言います。
女性は、もの凄くドライで自分のために生きて行こうとする。
これは、女性の質が低いという意味ではなく、
性の役割分担で赤ちゃんを産み、育てなくてはいけないということがあるので、
どうしても自分の子どもを育て、命を守ろうとするので利己主義になるそうです。
さらに女性は現実主義的で、
その日その日をどう生き延びるかということを考えるので、
子育ては子どもとの戦いだとも言います。
尾木さんは、その時に大事なのは「言葉がけ」で、
使わない方がいい言葉が3つと使った方が良い言葉が1つあると言い、
次のことを教えてくれました。
1つ目に使わない方がいい言葉は、「ダメッ!」という言葉。
子どもが何かしようとしたとき、「ダメッ!」という言葉を言うと、親の表情はどうなりますか?
ほとんどの場面で怖い表情をしていることと思います。
子どもの危険を回避させることは大切ですが、
そのひと言で威圧的に恐怖感をあおって終わってはならない。
そういうときは、「〇〇ならいいよ」と代替え案を出すことが大切であり、
そのときは自然と表情がやわらかくなるので子どもは安心して、違うことをしようとします。
2つ目に使わない方がいい言葉は、「早く!」
子どもが何かをしていて、早くしないと間に合わないときは時は特に言ってしまいますよね。
しかし、この「早く!」も言わない方がいいのです。
「早く!」というのは、ほとんど親の都合。
子どもが遅いのは必ず何かの理由があります。
だから変わりに「どうしたの?」と言い、子どもの目線にまで下げることが大切です。
そうすると、子どもは安心感を持ちます。
安心感を持つと子どもは、いろんなことに挑戦しようとし、意欲的な子になるんです。
これは、心理学でいうと自己肯定感(セルフエスティーム)を持つこと。
自分のことが大好きな子に育てるというのは第一のポイントで、
もう一つは、子どもをどういう風に精神的に自立させるかということです。
学力なんかは、この2つが出来ていればどうにでもなると尾木さんは言います。
3つ目に使わない方がいい言葉は「大丈夫?」です。
自分で自分を励ますために言う「大丈夫?」は良いのですが、
相手に言う「大丈夫?」は、
本当は大丈夫じゃないのに条件反射のように「大丈夫!」と相手は言いがちです。
この場合は、具体的に言いいます。
例えば、体調について「大丈夫?」と言いたい場合、
「熱は何度?」
「どこか痛い場所がある?」
などと、具体的に大丈夫かを聞くことが大切です。
4つ目は、使った方がいい言葉「ありがとう!」です。
一日最低3回は、子どもに対して「ありがとう!」と言うこと。
そうすればその子どもは、親や兄弟、先生や友達、近所の人など、
いろんな人に「ありがとう」と言えるようになり、感謝の気持ちを持つように育ちます。
感謝の気持ちこそ、これから前へ進んで行く原動力になります。
ネガティブなことがあっても、感謝の気持ちがあれば、
ポジティブな面に気付くことができ、明日へ向かうことができるのです。
ありがとうと思ったら、思うだけでなく、声に出すことが大事です。
いかがでしたか?
ご紹介したのは、乳幼児向けですが、以上が尾木さんの教育論です。
乳幼児向けの教育論とは言え、社員教育でも共通するところがあります。
例えば、乳幼児に言わない方がいい言葉「ダメッ!」。
これをビジネスの現場で考えるとどうでしょうか?
社員が仕事のやり方やビジネスアイデアなどを提案してきたとき、
あなたが一言で
「ダメだ!」
と言うだけだと、その社員は
「なんでダメなんだよ!」
と心の中で不満を抱えます。
そうなると信頼関係は崩れてしまいます。
なぜ、ダメなのか具体的な理由を言うことはもちろん、
その提案の良いところや提案をしてくる前向きな姿勢を褒めるのです。
そうすることで、納得するだけでなく、
「提案してダメだったとしても、提案することを受け入れてもらえてる」
という安心感を受け取り、上司への信頼感も増すので、
さらに良い案を練って再度提案しようと社員さんはやる気を出すでしょう。
他にも、「早くしろ!」。
これを言われた社員はどんな気持ちになるでしょうか?
自分に非があると感じている社員なら、あまり深く考えずに早くしようとするでしょう。
しかし、
他の仕事に真剣に取り組んでいるときに「早くしろ!」と言われたら、
「今、この仕事やってるんだよ!」とか
「言われなくても分かってるよ!」とか
「それよりも大事な案件があるんだよ!」とか
「そんなに急がなくても充分間に合うだろ!」などと
さまざまな不満を抱くことになります。
そこで「どうしたの?」の変わりに
「もうすぐ期限になるんだが、〇〇の件はいつ出来そうかな?」
とか
「〇〇の件、早くしてくれると嬉しいんだが、今の状況はどんな感じかな?」
などと確認することから始めると良いでしょう。
「大丈夫?」はビジネスにおいても同じです。
「〇〇の件は大丈夫か?」
と聞くと、聞かれた方は
「はい!大丈夫です!」
と大丈夫でなくてもいいがちになります。
なので、乳幼児への対応と同じく具体的に聞くといいでしょう!
例えば、
「〇〇の件は今どこまで進んでいて、どんな状況で、いつ終わる予定だ?」
などと聞きます。
そうすることで、社員のいい加減な返事を防ぎ、
期限オーバーによるトラブルを未然に防ぐことができます。
最後に、言った方がいい言葉「ありがとう!」。
これは、説明するまでもないですね。
ただ、ビジネスの上で勘違いしている人も少なからずいるので
一応ひとつの質問を投げかけたいと思います。
買う側と売る側、どちらが感謝しているでしょうか?
もちろん、売る側!
・・・と思った方は要注意です。
売る側は当然買ってくれてありがとう!と感謝するのですが、
買う側も感謝しています。
もちろん、嫌々買わされたのなら話しは別ですが、
自分から欲しいと思って買ったものは、
「売ってくれてありがとう!」
と感謝しているのです。
もし、
「お金払っているんだから感謝する必要はないだろう」
と考えている方がいるのであれば、
考えを改めた方がビジネスは良い結果に繫がることでしょう。
よく自己啓発本でも書かれているので詳細は省きますが、
感謝や愛は最大のエネルギーになると言われています。
だから、買う側も売る側も両方感謝し、
素晴らしいエネルギーを生み出し、明日への活力と変えていきましょう!
今回は、かなり長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。