客を虜にする世界一の企画術!(後編)
ありがとうございます!
高杉勇成です。
本日は、前回の続き、
CCCの増田社長から学ぶ、
「客を虜にする世界一の企画術!」の後編をお伝えします。
前回の記事を見逃した方は、
下記のリンクからどうぞ。
↓
では本題に、
前回では、増田社長率いる
CCCの「4つの成功企画事例」を
ご紹介するところまでだったので
その続きから。。。
TSUTAYAでは、レンタル、本の販売、
CD/DVDの販売など業績は上がり続けていますが、
それを支えているのは「企画」にあります。
【企画1「発掘良品」】
5万近い映画作品を100人の映画通が
格付けし、おすすめ映画を案内する。
これが信頼され大ヒットし、
この企画の成功によって、
レンタルの回転率が3.6倍上がりました。
【企画2「レンタルの宅配」】
利用者120万人以上で
忙しいビジネスマンや子育てで家を出られない主婦、
病院にも宅配できるので
病院に入院している人などに重宝されているサービスです。
この企画によって、
利用者が120万人以上増え、
利用者の幅が広がりました。
【企画3「ブック&カフェ」】
販売している本をカフェで
コーヒーなどを飲みながら読めるサービスです。
この企画によって、
CD/DVDを貸りたいお客さんや
本を買いたいお客さんだけでなく、
ちょっとお茶したいというお客さんも
巻き込むことで集客力がアップしました。
【企画4「大量新作レンタル」】
人気の新作になると
1店舗で100枚ほどレンタルを並べているTSUTAYA。
仕入れの負担が多く、資金繰りが大変そうですが、
どのようなビジネスモデルなのでしょうか?
TSUTAYAはかつて、
映画会社からDVDを購入してレンタルに回していたが、
莫大な購入資金になるのであまり購入で出来ず、
各店舗で並べられる枚数も少なくなり、
お客さんが貸りたくても「貸し出し中」という
機会ロスが発生していました。
そこで、TSUTAYAは、
映画会社からDVDをただ同然の値段で大量に借り、
一気に大量にレンタルする方法に転換。
そして、得た莫大なレンタル料を
映画会社と折半する
というビジネスモデルにしました。
4つの成功企画事例は、いかがでしたか?
増田社長が目指しているのは
「世界一の企画会社だ」と言います。
そして、企画について次のように語っています。
企画というのは自分で考えなくていいと思うんですよ
世の中にあって注目されていないものに
フォーカスして引っ張り上げてもいいし、
企画と企画をくっつけて
新しくデビューさせてもいい。
企画のオリジナル性はあまり重視していません。
それより顧客価値があるかどうかなんです。
やはり、お客さんにどれだけ価値を提供できるか?
ということが大切なんですね。
増田社長が
「新しくて面白い楽園を創りたい!」と
総力を挙げて企画し、プロデュースしたものが、
代官山の一等地に立てられています。
Tの文字をモチーフにした3棟の建物。
その名も「Tサイト」。
ターゲットは60歳以上の
プレミアエイジと呼ばれる熟年層です。
増田社長は、この企画に
5年の月日と数十億円の資財をつぎ込んでいます。
ここでは、
その年代に合わせた本屋やCDなどが
豊富に取り揃えられています。
しかも、本屋では
専門のコンシュルジュがいて
お客さんの相談に乗り、
最適な本を選んでくれるサービスもあります。
そして、大きな企画として、
日本ではまだ、DVD化されていない過去の洋画を
DVDとして販売できるそうです。
アメリカの映画会社と単独で契約を結び、
ここだけの特典のようです。
そのような企画・サービスで
宣伝なしでも、口コミで
徐々にお客さんが集まって来ているそうです。
増田社長の企画力を肌で感じるために
興味があれば覗いてみてはどうでしょうか?
最後に増田社長が、社員の人によく言う言葉、
考え方をお伝えします。
人間は、頭と心と体で成り立ちます。
体はいろいろなものを自動的に欲する。
頭は大体自分を守るために使う。
心は人のために使う。
例えば、人が倒れていたら
「助けなきゃ」と思うのが心で
「助けないとかっこ悪い、みんな見てるし」と考えるのが頭。
情報化社会というのは頭ばっかりだから、
みんな自己防衛になっている気がします。
頭と心のバランスが崩れているのが今の社会だと思う。
企画ってどっちで生まれるかというと
絶対「心」なんです。
「こんなものがあったらいいな」
「こんなことやったらみんな喜ぶよね」と。
何か新しい仕事をするときは
こういうことを考えろ。
自分の力で “一番になれる商圏と商品” をきちんと選べ。
すごい市場がある商品を見つけても
“ どこでやるか ”
ということを決めるのが経営の本質。
そこを間違えるといくらいいことをやっても
マネされて潰される。
常に一番にならなければダメ!
心で感じたことを企画化し、
それを具現化して一番になることが大切なんですね。
そして、もちろん、
お客様に価値を与えるという事は大前提です。
今回の「客を虜にする世界一の企画術!」
前編/後編をお伝えして、
あなたに少しでもヒントが得られたなら幸いです。
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。