人材育成に使えるコーチングの基本モデル

おはようございます。

ビジネスメンタルコーチの高杉勇成です。

 

 本日は、人材育成に使えるコーチングの基本モデルをご紹介します。

 

近年、人材育成において

「一人一人の個性を尊重しながら、能力を伸ばしていく」

ということが広まりつつあります。

 

つまり、社員さんや部下などに一方的に指示を与えたり、

一方的にやり方を教えるのではなく、

社員さんや部下が自ら目標や問題点を見い出し、その達成や解決に向けて

自分で取り組んでいくように育てることが大事だ

という認識が広まっているということです。

 

もし、あなたが社員さんや部下を指導する立場であるのなら、

その人が自律するようにサポートをすることが大切なのです。

 

終身雇用の時代は、終わりに近づきつつあり、

会社や組織と個人とのかかわり方も大きく変化している現代、

部下一人一人にあった指導の必要性が問われています。

 

そのような現代において、

今後、ますますコーチングのスキルが重視されることとなるでしょう。

 

そこで、

是非、身に付けて頂きたい

人材育成で使えるコーチングの基本モデルをご紹介します。

 

その名は「GRROWモデル」と言います。

 

GRROWモデルは、元カー・レーサーである英国のジョン・ウィットモア卿が最初に提唱したものです。

 

Goal（目標の明確化）

Reality（現状の把握）

Resource（資源の発見）

Options（選択肢の創造）

Will（目標達成の意志）

 

の頭文字を取ったものです。

コーチングの基本モデルと言われ、

育てる、人を育成するという意味があります。

 

（出典：Manaviネット.com）

 

GRROWモデルの質問例

 

まず、Goalでは、目標を明確にする質問をします。

目指すゴールがはっきりしていなければ、

どちらの方向に向かって進んでいいのかが分かりません。

目標が明確になってこそ、やる気が生まれ、持っている能力を発揮できるというものです。

 

質問例：

「手に入れたい成果は何ですか？」

「どういう状況になったら、ゴールが実現したと分かりますか？」

「３年後、どんな自分になっていたいですか？」

 

Realityでは、現状を把握する質問をします。

ゴールが明確になれば、次は現状の把握が必要です。

今いる場所を明確にすることで、ゴールとのギャップを認識でき、

何をすれば次のステップに進むのかが分かってきます。

 

質問例：

「今、一番何につまずいていますか？」

「今、取り組んでいることは何ですか？」

「ゴールが１０だったら今はいくつまで進んでいますか？」

 

Resourceでは、資源を発見する質問をします。

資源とは、お金やモノ、人脈などの物理的なものや

経験、スキル、性格なども含みます。

ゴールに必要な資源をたくさん発見することで、

ゴール達成の可能性をより広げることが出来ます。

それによって、自信をつけたり、モチベーションを上げることにも繫がります。

 

質問例：

「そのゴールを既に達成している人は近くにいませんか？」

「あなたの得意なことは何ですか？」

「あなたがよく人から褒められることはどんな事ですか？」

 

Optionsでは、選択肢を創造する質問をします。

目標と現状のギャップを埋める方法について選択肢を広げていきます。

一つの解決策だけでなく、

よりたくさんの選択肢を見つけることが大切です。

 

質問例：

「これまで上手くいったやり方はどんな方法ですか？」

「一番効果がありそうな方法はどんな方法ですか？」

「逆の発想をするとどんな方法がありますか？」

 

Willでは、目標達成の意志を確認する質問をします。

コミットメントと行動を促すことが大切です。

行動は、今直ぐできることからやってもらうことも大切です。

 

質問例

「最初の一歩は何ですか？」

「一週間の間に何をやりますか？」

「絶対にやるって決めていますか？」

 

 

以上がコーチングの基本モデルと言われているGRROWモデル です。

是非、人材育成に使ってみて下さい。

もちろん、人材育成でなくても使えるので、

子育てや友達にでも試してみてはいかがでしょうか？

 

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。