アニコムが成功したビジネスモデルとは?
ありがとうございます。
高杉勇成です。
今回は、アニコムHD社長、小森伸昭さんによる
“WinWinWinWin” Win4つのビジネスモデルをご紹介します。
既存の会社のビジネスモデルの改革や起業時のビジネスモデルのヒントになりますよ。
アニコムはペット専用の
健康保険を作り出した保険会社です。
ペットの医療費は通常、
保健がないので高額になりがちですが、
アニコムの保健に入っていると
自己負担は1〜5割で済むようになりました。
動物の医療も今は、
MRI検査、CT検査、超音波検査と
人間と同じぐらい高度化しています。
各検査の平均的な料金は、
レントゲンは2,682円
CT検査は23,451円
MRI検査は33,389円
とそのまま払えば
かなりの料金になってしまいます。
さらに骨折となると
約260,000円
かなり手痛い出費になってしまいます。
(※検査料金は、2015年当時のデータ)
そんな飼い主の負担を軽減してくれるのが
アニコムの保健。
医療費の自己負担が
5割・3割・1割の
3つのタイプがあります。
例えば、
自己負担3割の1年間の保険の場合、
小型犬の保険料は約31,390円。
大型犬の保険料は約43,060円。
犬以外にも猫やフェレット、
小鳥なども対象になっています。
アニコムでは、
契約希望の問い合わせが多く、
創業11年で総契約数は
38万件にもなるそうです。
この日本初のペット専門損害保険会社を
立ち上げたのが小森社長です。
アニコムHDは、創業からわずか
10年で上場を成し遂げました。
アニコムはどうやって成功したのでしょうか?
その理由は3つ。
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アニコムが成功した理由①
「保険契約者が利用しやすい」
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アニコム以外にも
ペット保険を扱う会社はあったそうですが
ビジネスがなかなか上手くいってませんでした。
それは、
以下のビジネスモデルだったからです。
保険契約者は一旦、
動物病院に医療費の全額を払う。
その後、
ペット保険会社宛の書類を作り、
それを送って、払い戻しを受ける
というビジネスモデルでした。
これだと、契約者は手間がかかり、
とても面倒です。
しかし、
小森社長のビジネスモデルは
その手間がなくなり、
契約者が利用しやすくなっています。
契約者は動物病院に自己負担分だけ払う。
そして、
病院が一括してアニコムに請求する
というものです。
このビジネスモデルは、
両者がWinWinになります。
従来のビジネスモデルだと
ペット保険は1人あたり
年に5、6回は使うので
事務処理の量も多くなります。
年間でいうと
200万回近い保険金を払っているので
1件1件、
お客様の口座に振り込んでいると
人件費や振込手数料が掛かり過ぎてしまいます。
それを動物病院側でまとめてもらうことで
100分の1、1000分の1に
コストカットできるのです。
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アニコムが成功した理由②
「病院側の手間をカット」
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先ほどの動物病院側が一括請求する場合だと、
病院側に事務処理などの負担がかかります。
このままだと、病院側には
とてもこの保険のシステムに
参加してもらえません。
そこで、当時、広まりつつあった
電子カルテに注目。
電子カルテに保険請求の仕組みを合わせ、
保険請求システムを組み込むことで
病院側の事務処理を簡単にしたのです。
今では、
全国の動物病院の半分以上が
アニコムの保険制度が使えるそうです。
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アニコムが成功する理由③
「100%の補償」
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アニコムの保険は
ペットショップが代理店として
扱っています。
ペットショップで売られているのは
ほとんど赤ちゃんか子犬。
環境が変わると体調を崩しやすいので
クレームも多いそうです。
そこでアニコムは
ペットショップで購入後、
最初の1ヶ月は病気やケガの
治療費がかからないという
100%の補償をつけています。
これによって
お客さんは安心して購入でき、
店の信用度もアップします。
以上がアニコムが成功する
3つの理由です。
このようにして、
飼い主、動物病院、ペットショップ
そして、アニコムと
全てにメリットがあるシステムを作り上げ、
わずか11年で売上は111億円と急成長。
まさにWinWinWinWinですね。
アニコムは今でも尚、
ペット保険市場を約60%と
トップを独走しています。
本日はここまでですが
いかがでしたか?
今までの常識を変える
ビジネスモデルを作り出したら
凄い勢いで会社が成長する
という実例の1つがアニコムですね。
そのためには、
アニコムの小森社長のように
契約者のことを徹底的に考えることが大切ですね。
僕も徹底的にお客様の立場を理解することが大切なんだと改めて心に落とし込みました。
あなたは何に気付きましたか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。