ふたりの子供が自信をつけた方法
おはようございます!
ビジネスメンタルトレーナーの高杉勇成です。
本日は、あるエピソードから。
母親にあまりにも可愛がられて成長したA君は、
小学校の高学年になってもキャッチボールができませんでした。
A君の母親は、大きくなってもキャッチボールひとつもできない息子を
「大丈夫かしら?」と心配になって、精神科医へ相談に行きました。
相談の結果、近所に二人兄弟がいたので
そのお兄ちゃんと息子を遊ばせることにしました。
A君の母親は、早速その兄弟の家に行って、母親に
「お兄ちゃんの方から私の息子にキャッチボールを教えてくれませんか?」
とお願いをしました。
しかし、その母親は断わりました。
理由を聞いてみると
「兄が最近、弟の面倒を見なくなった」というのです。
だから、
A君にキャッチボールを教えるとなると、
ますます自分の弟と遊んでやる時間がなくなる
というのが、断った理由です。
断られた母親はもう一度、精神科医へ相談に行きました。
そこで、相談された精神科医が間に入り、一定期間だけ、
お兄ちゃんがA君にキャッチボールを教えてあげるということになりました。
ただし、その条件として、
その期間の間にお兄ちゃんがいよいよ弟から遠ざかるようであるなら、
A君にキャッチボールを教えることを止めさせるということになりました。
そして、お兄ちゃんはA君にキャッチボールを教え始めました。
すると、
そのお兄ちゃんは、A君にキャッチボールを教えてあげることで、
何か自分に自信がついてきたのです。
キャッチボールの指導を続けていくうちに
お兄ちゃんは元気になって活動的になり、
弟の世話を前にも増してやるようになりました。
そして、お兄ちゃんにキャッチボールを教えてもらったA君は
しっかりとキャッチボールができるようになって自信を持ちました。
いかがでしょうか?
お兄ちゃんが弟の世話をしなくなったのは、
世話をする時間がないからでも、
能力がないからでもなかったのです。
自信がなかっただけなのです。
人間は自信がついてくると活動的になります。
自信がない時には、あまり他人と接したくないものです。
そして、A君がキャッチボールができなかった理由は何でしょうか?
それは、小さい時から可愛がられすぎたために、
何をするにも「危ない!!」と言われては母親に止めさせられていたので
A君の男性的な、野外で活動する一切の能力を発揮できずに
摘み取られていたのです。
ここで学ぶべきポイントは2つ。
ひとつは、自信がない人にはとにかく行動させること。
その行動は、どんなに小さなことでも構いません。
小さな成功体験を積み重ねることで
「自分はできるんだ!」と自信をつけていくことができます。
もうひとつは、
あなたの言葉が誰かの可能性を閉じ込めてしまっているかも知れない
ということです。
可能性を閉じ込めてしまうと自信を育む行動もできなく なります。
子供や後輩、部下や下請け会社の社員さんなど
特に自分より立場の弱い人だとするとその言葉の影響力は大きくなってしまいます。
自分がよかれと思って言っている言葉が本当に相手のためになっているのか?
相手の可能性を狭める発言をしていないか?
よく考えて言葉にするようにしましょう!
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。